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■ガン患者のNK細胞はどうなっている?
しかし、すべてのNK細胞が弾丸といえる顆粒を持っているかとい
うとそうではありません。 活性化されたNK細胞のみが顆粒を現出さ せることができます。 逆に活性化していないNK細胞には顆粒はなく、したがってガン細
胞にとっては脅威でもなんでもないのです。
注目すべきはガン患者のNK細胞には、この顆粒がないというケー スが多いと、ある研究者から報告されていることです。
ガンが進行するとガン細胞はますます暴威をふるうようになりま す。 ついには免疫細胞のひとつである白血球を自らの中に取り込んで 消滅させてしまう、という研究者の報告もあります。 これはマクロフ
ァージの貪食作用と同じものですが、ガン細胞の勢いが盛んになれば なるほど、貪食ぶりも激しくなります。
ガンが進行するにつれて白血球の捕食はペースが早くなり、その一
方ではガン細胞の天敵ともいえるNK細胞は一種の丸腰状態にあって 攻撃もままなりませんから、ガン細胞は野放しのようになって生体の 侵略を続けることになるのです。
■NK細胞の活性に影響を与えるストレス
ストレスとガン発症には密接な関連がありますが、それはNK細胞に与えるダメージの大きさとも関係しています。
ラットを使った実験でも明らかになったように、過密状態の中に置 かれたラットはストレスを増大させますが、その結果、NK細胞の活性が低下し、それが免疫力の低下につながりました。
このほかの電気ショックや冷水、外科手術、飢餓状態に置く、頻繁 に場所を移動するなどの動物実験においてもストレスは亢進し、それ によってまたNK細胞の活性が低下する現象を呼びました。
この免疫
機能の低下には副腎皮質ホルモン(コルチゾン、アドレナリンなど) が関係しているといわれていますが、明らかではありません。 いずれにしろ、ストレスはNK細胞の活性に影響を与えます。 そのストレスがNK細胞の活動カを低下させ、それがガン細胞の旺盛な活
動につながる……という悪循環を生んでいるのは確かなようです。
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