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■免疫システムを統括するT細胞
免疫を担当あるいは免疫に関連する細胞は、 リンパ系細胞、 形質細胞、 綱内系細胞、 骨髄系細胞 からなっています。
その組織には胸腺、
脾臓、リンパ節、扁桃腺、骨髄などがあります。
生体に侵入した細菌、異物などを攻撃し、防御作用を発揮する細胞 としては白血球がよく知られています。 白血球は リンパ球 マクロフ
ァージ(貪食細胞) 多核白血球(顆粒球) などに分かれています。
このうちのリンパ球の中には、これまでにもふれたことのあるT細
胞、B細胞、NK細胞などがあります。 これらの比率はT細胞が70〜 80%、B細胞が5〜10%、NK細胞が15〜20%といわれています。
最初にT細胞について説明します。
T細胞は骨髄で生産され、胸腺の中で成長します。この細胞の役割 は体内に入ってきた微生物などを異物かそうでないかを識別すること です。 そして、異物に対する抗体をつくるように指示します。
T細胞には、いろいろな免疫細胞がうまく連携し、効果的に異物を 攻撃し、排除できるように全体を統括するヘルパーT細胞、攻撃役の キラーT細胞、調整役のサプレッサーT細胞などの種類があります。
たとえば異物が体内に侵入した場合、最初にマクロファージやNK 細胞が攻撃を担当しますが、手に負えないとなるとヘルパーT細胞に 連絡します。
ヘルパーT細胞は新たなキラーT細胞やB細胞、マクロ
ファージなどを異物に差し向け、徹底攻撃するように指示するのです。
サプレッサーT細胞は免疫の過剰な働きを抑制し、調整する役割を 果たします。どんな場合でも過剰というのはよくありません。
それは
免疫反応でも同様で、正常な生体部分を傷つけることにつながるから です。
ところで、エイズ (後天性免疫不全症候群)はこのヘルパーT細胞 がエイズウイルスに破壊されることによって起こります。
ヘルパーT細胞がエイズウイルスによって破壊され、無力化される と、キラーT細胞もB細胞もマクロファージも、本来の働きができな くなってしまいます。
そして、普通なら簡単に殺すことができる細菌
にもすぐに感染してしまい、抵抗力も低下し、最終的には死亡するに 至ります。
つまり、T細胞は生体の免疫機能を維持するうえで、きわめて重要
な働きをする細胞ということができます。
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