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| ■ガン細胞を捕捉する力をアップ
NK細胞の活性化はガンの捕捉能力にも影響を与えるようです。 もともとNK細胞にはガン細胞を見つけだし、それを捕捉し、攻撃 して死滅させるという機能がありました。 これはT細胞やB細胞、マ クロファージにもない能力です。 ガン細胞がT細胞やB細胞などの免疫機能をくぐり抜け、なんとか 逃れたとしても、独自の能力によってNK細胞がガン細胞を敵(異物) として認識して捕捉し、顆粒を打ち込んで攻撃し、死滅させるのです。 では、T細胞の監視網を逃れたガン細胞をNK細胞はどのようにし て見つけ、捕捉するのでしょうか。 T細胞の場合、ガン細胞上にある分子(MHCクラス1)が発現す ることでそれを捕捉し、攻撃するという手順を取ります。ところが、 時にガン細胞はこの分子の発現を低下させ、それによってT細胞の攻 撃を逃れるという実に狡猾な手段を取るのです。 目印にしていたもの がハッキリとわからなくなるので、T細胞としてもどうしようもない というわけです。 ところがNK細胞の場合は、その攻撃能力は「相手(ガン細胞)を やっつけろ」という正のシグナルと、傷害を与えるのを抑制する負のシグナルとのバランスが背景にあると考えられています。 つまり、N K細胞の中において正のシグナルが強く発信されるとガン細胞を攻撃 し、負のシグナルが強くなると攻撃を抑制するのです。 このうち、負のシグナルはNK細胞のレセプター(受容体)によっ て伝達されますが、このレセプターはガン細胞上にある分子(MHC クラス1)の抗原となっている別の分子と結合します。 そうなるとN K細胞には負のシグナルが発信され、攻撃が抑制されます。 ところが 仮にNK細胞のレセプターがそれを認識できないと、正のシグナルだ けが伝達され、当然ガン細胞への攻撃が行われます。 要するにT細胞などが攻撃の目印としている分子(MHCクラス1) が見つからない場合、NK細胞へは負のシグナルが出ずに正のシグナ ルが伝達され、ガン細胞への攻撃が行われるというわけです。 もっと 簡単にいえば、T細胞が認識できないガン細胞があると、逆にNK細胞にとって攻撃しやすい状況が生まれるということなのです。 |
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