■ガン治療の主役になれない免疫療法
サイトカインとは、細胞という意味の「サイト」と、 作動因子という意味の「カイン」の造語です。 サイトカインとは一種の情報伝達物質で、免疫反応、
炎症反応、造血反応などの生体機能の制御に関係し、 細胞の増殖や分裂など生体の恒常性を維持しょうとする働きがあります。
そのうちのひとつに腫瘍壊死因子と呼ばれるものがあり、これはガ
ン細胞を殺す作用があります。これを産生しているのは活性化したマクロファージで、これがガン細胞を攻撃する役目を担います。
この時、指令や情報伝達といったことが細胞間で行われ、インター
ロイキンという情報伝達物質が産生されます。 インターロイキンによ って免疫細胞であるNK細胞やT細胞が活性化され、ガン細胞への攻 撃が始まるというわけです。
しかし、インターロイキンによるガン治療もインターフェロンと同 じくあまりにも複雑な働きや別の悪い影響などで、免疫療法として完 全に確立されるまでにはいたりませんでした。
結局、このような限界があるため、免疫療法だけではガン治療の主役とはなりえず、現在では他治療とあわせた「集学的治療」に付随して用いられるべきもの、という考え方が主流となっています。
しかし、ガン細胞を攻撃するのは免疫細胞(NK細胞やT細胞、B 細胞など)であり、それらを活性させればよい、というのはガン治療 にひとつの可能性を示すことになりました。
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