■遺伝子の傷がガンの発症 ガンはガン細胞によって発症します。 そこで次に細胞レベルでガン
の原因を考えてみましょう。 ガンはひとつの細胞がどんどん分裂し、増殖していったものですが、これは細胞が異常な行動を起こしていることを示 します。
細胞の行動を制御しているのは遺伝子ですから、ガン細胞の増殖も遺伝子レベルで説明できるかも知れません。 つまり、ある細胞の遺伝子が外部からの原因で傷つけられ、それによって異常に分裂・増殖するようになったのがガン細胞というわけです。
遺伝子が傷つくとはどういうことでしょうか。 それはDNA(デオ キシリボ核酸。細胞の遺伝情報を持ち、それを伝達する役割を有しています)の中に記されている暗号が少し変異(変化)することです。
その変異のために細胞が異常に分裂し、増殖します。つまり、ガン細胞となってしまうと考えられているのです。 このような変異を生む原因として化学物質や放射線などがあります。 また、ウイルスがガン細胞の最初の変化に関わっているともいわれています。
実際には細胞の遺伝子はかなりの頻度で傷がついているとされ、それによって分裂と増殖を無制限に繰り返すガン細胞への変異も、しばしば起こっているといわれます。
しかし、そうした変異のほとんどは細胞の中で修復されるのが普通です。 また、修復できない場合でも、その細胞が異常な行動を起こす前に私たちの体の防衛機構である免疫細胞が増殖しないように抑え込んでしまいます。
つまり、変異のうちでも悪いものとされるのは「細胞の中で修復される」あるいは「免疫細胞がガン細胞を見つけて攻撃し、処分する」わけです。
ここで注目したいのが、「免疫細胞がガン細胞を見つけて攻撃し、処分する」ということ。 これは人の免疫機能にガン細胞をやっつける
カがあることを意味しています。
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