■NK細胞の活性上昇とガン生着の抑制に関する実験
次に、NK細胞の活性についてのアラビノキシランの働きかけはど
うだったでしょうか。 これまでにも見た通り、NK細胞はガン細胞の天敵といってもよい 免疫細胞です。 NK細胞の活性値が高いと体内のガン細胞を見つけだ
す能力も向上します。 ガン細胞を見つけるとNK細胞はすぐに結合し、 顆粒状の「弾丸」を撃ち込みます。 ガン細胞には多数の孔が開き、やがて死滅します。
ひとつのガン細胞を攻撃し終えたあと、NK細胞は
また新たなガン細胞を求めて活発に動き回ります。
マンドウ・ゴーナム博士の研究によれば、ガン患者のNK細胞の活性値は低く、顆粒状の「弾丸」も見られません。 ガン細胞と戦うには、
何よりもまずNK細胞の活性を高めることが欠かせないのです。
【NK細胞の活性値が上昇する】
6週齢のマウスの腹部の皮下に、ガンに罹った別のマウスからガン 細胞を移植し、移植の翌日からアラビノキシランを1日50ミリグラム
(マウスの体重1キログラム当たり)21日間、経口投与しました。
そ して、皮下の腫瘍の体積を経時的に測定しました。投与したマウス群 は10匹、投与しなかったマウス群も同じく10匹です。
21日間が経過したあと、それぞれのグループのマウスの脾臓を摘出 し、すりつぶして51Crをラベルとした標的細胞YAC−1(リンパ 腫細胞)と培養して、標識細胞傷害によって上清中に遊離した51Cr
からNK細胞の活性を測定しました。
その結果、アラビノキシランを投与したマウス群でのNK細胞活性 は7.96±0.67%で、投与しなかったマウス群の3.33±0.39%
と比べて、明らかに上昇を示しました。
また、腫瘍体積についても、とくにガン細胞移植後の早期における 生着(別の生体に同化してしまうこと)と増殖を抑制したことがわか
りました。 |