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■サイトカインの産生能に関する実験

サイトカインについて、よりくわしく説明しておきましょう。  
たとえば、生体の組織中に入れると、その血清中に抗体を生じる物 質のことを抗原といいますが、これが感作リンパ球(抗原を記憶した リンパ球)と結合した時、このリンパ球から分泌される特殊なタンパ ク質のことを総称してサイトカインといいます。  

代表的なものにはインターフェロン−γ(INF−γ)、インター ロイキン2(IL−2)、腫瘍壊死因子などがあります。
いずれも免 疫系の調節や炎症反応の惹起、細胞の増殖や分化の調整、抗腫瘍作用 に関係して、感染の防御、生体機能の調節、さまざまな疾患の発症に 重要な役割を果たしています。  

中でもインターフェロン−γ、インターロイキン2は、私たちの体 内で免疫機能を担うT細胞、B細胞を活性化するサイトカインとして 知られています。

したがって、これらのサイトカインの産生能(作り 出す力)が上昇すれば、当然のことながら免疫賦活作用も高まったこ とになります。

【サイトカイン産生能が向上する】
 

4週齢のマウス12匹のうち、6匹にはアラビノキシランを経口で1 日50ミリグラム(マウスの体重1キログラム当たり)投与し、もう6 匹には何も投与せずに、28日間にわたって観察しました。  

実験の終了後、それぞれのマウスからT細胞やB細胞をストックす る器官である脾臓を摘出し、脾臓細胞中のインターフェロン−γ、イ ンターロイキン2(およびインターロイキン4)の産生量を測定しま した(測定にはサイトカインの産生を誘発する物質であるマイトジエ ン=ストレス付与物質であるコンカナバリンAを添加)。  

その結果、アラビノキシランを投与したマウス群はNK細胞(ガン 細胞を攻撃し、死滅させる代表的な免疫細胞)を活性させる代表的な サイトカインであるインターフェロン−γ、インターロイキン2の産 生量が、投与しなかったマウス群と比較して約2.5倍に、インター ロイキン4は約1.2倍に上昇しました。

【抗原性を持たないことも確認】  

大豆やそばなど、穀物の中には人に対してアレルギーを起こすもの が少なくありません。
トウモロコシ由来のアラビノキシランにはその心配はないのでしょうか。  
マウスを使った実験で確認されていますので紹介しましょう。  

免疫賦活作用を確認したのと同じように、4週齢のマウス12匹のう ち、6匹にはアラビノキシランを経口で1日50ミリグラム(マウスの 体重1キログラム当たり)投与し、もう6匹には何も投与せずに、28 日間にわたって観察しました。  

実験を終えたあとにマウスの脾臓を摘出し、血液中あるいは脾臓細 胞中のNK細胞の数や抗原レセプター(受容体)別のT細胞やB細胞 の数をカウントした結果、アラビノキシランを投与したマウス群と投与しなかったマウス群では、体重や食飼量、水分の搾取量には大きな ちがいは見られませんでした。  

また、血液中あるいは脾臓細胞中のNK細胞の数や抗原レセプター 別のT細胞やB細胞の数にも変化がないことが確認されました。  

これは、アラビノキシランが動物の生体に不利なアレルギーなどの 抗原性反応をまったく引き起こさないことを示しています。


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