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■アップルペクチンと食物繊維

食物繊維は、人の消化酵素では消化できない成分ですから、そのほとんどが排泄されてしまいます。
では、腸の中で、どういう経過をたどるのでしょうか?
排泄されない一部の食物繊維は、乳酸菌やビフィズス菌など、大腸菌などの有害菌や有害物質の生成・増殖の抑制、老廃物の排泄の促進、免疫力を高めるなどの役割を持つ善玉菌のエサとなって、これらの菌を増やします。

実は、食物繊維の中でも、特に善玉菌の増殖に効果があるのがアップルペクチンで、こうした働きは、大腸癌の発生や活性酸素の産生を抑制することにつながっていきます。

アップルペクチンは、大腸ガンの発生を抑えることが実験で判明しました。
富山医科薬科大学の田沢賢次教授グループによるアップルペクチンの研究で注目すべきことは、大腸ガンの発生を抑制する効果が発見されたことでしょう。

これは、次のような実験で明らかにされています。

発ガン物質を1週間に1度皮下注射で投与し、ガンを発生させた60匹のラットをA(19匹)、B、C(各20匹)の3群に分け、A群にはアップルペクチンを混入しない食事、B群にはアップルペクチン10%の混入食、C群にはアップルペクチン20%の混入食を与えました(10〜20%のアップルペクチンは、1日に7〜8個のリンゴを食べさせた量と同じになります)。

その結果、A群ではすべてのラットに腫瘍が発生し、B群では14匹(70%)だったのに対し、C群のラットは腫瘍発生が9匹(45%)にとどましました。

つまり、発ガンの抑制率は50%以下だったわけで、アップルペクチンのすぐれた効果がよくわかります。

さらに、大腸ガンは、門脈(胃腸などの腹部の臓器から集まった血液を肝臓へ運ぶ静脈)を通じて、肝転移ガンとして発生することが知られていますが、アップルペクチンは、この転移も効果的に抑制することが分かっています。

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